特別資料 No.506 中国　有毒化学品・危険化学品等の輸出入管理　関連法規・通知・関連資料（第2版）

2021年9月発行（会員価格18,700：非会員価格46,750） A4版　日本語／中国語268頁

中国における化学品の輸出入管理に関しては、「中華人民共和国対外貿易法」及びその下位規定である「中華人民共和国貨物輸出入管理条例」、更には多くの法規等に基づいて実施されている。「対外貿易法」は、対外貿易主管部門（現在は商務部）が主管しており、禁止／制限を含む輸出入管理の全般を規定している。この法律は、1994年7月1日に施行された後、WTO加盟に関連した2004年4月6日付けの第1次修正、2016年11月7日付けの第2次修正を受けて現在施行されている。

「中華人民共和国輸出入商品検験法」及びその下位規定では、輸出入時の商品の検験（検査検証）について規定しており、目録収載の商品は検験を受ける必要がある。また、有毒化学品及び危険化学品についても輸出入にあたっては、それを管理する規定に従う必要があり、本特別資料では輸出入管理に関連する法律、下位規定、通知、目録等で、特に重要と思われるものを中心に紹介する。輸出入管理については、その他多くの法規等が出されており、本書で紹介するものはごく一部であることに留意されたい。

本資料は、2012年5月に発行した特別資料No. 328「中国　有毒化学品・危険化学品等の輸出入管理関連法規・通知・関連資料」を更新したものであるが、9年間で特に目録類が大きく更新されている。禁止貨物、許可証管理貨物、検験検疫を実施する出入境商品のそれぞれの目録は拡充されているが、有毒化学品に関する目録は一時約160物質種が含まれていたこともあるが現在は国際条約に関係する8物質種のみとされている。また、《残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約》やオゾン層破壊物質に関する規制物質目録も収載した。

危険化学品の輸出入管理に関しては、「危険化学品安全管理条例」で規定されている。2013年12月7日付け国務院令第645号による修正で、質量監督検験検疫部門の責任の強化が明記されたことを受けて、検験強化のために税関総署が出した公告についても収載した。ただし、「危険化学品安全管理条例」及び関連法規類については、本資料には収載していないので、別途発行の特別資料No.426「中国　危険化学品安全管理条例及び関連法規類（第2版）」を参照いただきたい。

本書が、中国へ有毒化学品、危険化学品等を輸出する、又は中国国内で取り扱う業務に携わる方々に役に立てば幸いである。なお、翻訳にあたっては原文に忠実であるように心がけたが、疑問の点については、原文を参照願いたい。また、期日、期間、数量等の範囲及びその他の事項で、不明な場合又は厳密な検討が必要な場合は、当局に確認していただきたい。