特別資料No.512　ニュージーランド　1996年有害物質及び新生物法（第5版）

資料内容2021年12月発行

ニュージーランドの1996年有害性物質及び新生物（HSNO）法は、特別資料No.446に収載した2017年12月1日付けの版以降、小変更ではあるが、複数回の修正を受けている。
一方、2017年EPA有害性物質告示は、化学品の分類及び表示に関する世界調和システム改訂7版（GHSrev.7）ハザード分類を組み入れて、2020年に、ほとんどの部分で修正された。具体的には、2017年有害性物質（分類）告示と2017年有害性物質（ハザードの最低限度）告示が廃止され、2020年有害性物質（ハザード分類）告示によって置き換えられた。また、それに伴って、この2020年有害性物質（ハザード分類）告示に含まれる新規ハザード分類システムを実施するために、6つのEPA告示（2017年有害性物質（表示）告示、2017年有害性物質（包装材）告示、2017年有害性物質（安全性データシート）告示、2017年有害性物質（廃棄物）告示、2017年有害性物質（有害性質規則）告示、2015年有害性物質（輸入業者及び製造業者）告示）が修正された。これら全ての告示は、2021年4月30日に施行された。更に、2017年有害性物質（安全性データシート）告示は再修正を受け、2021年6月30日に施行された。
本法には、有害性物質だけでなく新生物に関する規定も含まれるが、新生物に関する規定は本資料では割愛した。また、農薬に関連する条項も本資料のフォーカスから除いた。
本資料は、日本からニュージーランドに化学物質を輸出に際し、新規有害性物質の申請を行う場合に必要な要件に主眼を置いた2018年10月に発行の特別資料No.446「ニュージーランド　1996年有害性物質及び新生物法（第4版）」以降の改正点及び新しく導入された条項等を付け加えて第5版としたものであり、以下の内容を収載した。
Ⅰ HSNO法（部分訳）：新規有害性物質登録に関する部分の翻訳に、修正条項を追加した。
Ⅱ～Ⅷ 有害性物質の各告示（部分訳）：公布された告示のうちの関係部分の翻訳を記載した。
　関連文書や書式はEPAのウェブサイトから入手できる。翻訳にあたっては原典に忠実であるよう心がけ、細心の注意を払ったが、疑問の点については巻末の原文で確認されたい。
　本資料が、ニュージーランドにおける化学品の届出や、同国への化学品の輸出等に関係する業務を担当される方々の一助となれば幸いである。