特別資料No.531　オーストラリア　工業化学品法及び規則（第２版）

2023年4月発行（会員価格24,000：非会員価格60,000）

オーストラリアの工業化学品管理は、1990年から30余年にわたって、工業化学品（届出・審査）機構（NICNAS）を所管当局として1989年工業化学品（届出・審査）法が施行されてきたが、2019年3月14日、NICNASリフォームとして2019年工業化学品法（Industrial Chemicals Act 2019）が公布され、下位規定、移行法規等の関連法規も制定された。2020年7月1日、これら新法規の施行に合わせて、所管当局もオーストラリア工業化学品導入機構（AICIS：The Australian Industrial Chemicals Introduction Scheme）に変更された。

JETOCでは、移行規定を含めたこれら法規を紹介するため、2020年3月に特別資料No.478「オーストラリア　工業化学品法及び規則」を発行しているが、2022年8月31日で、旧法から新法に移行するために規定された移行期間が終了したこと、及び新たな修正法規も公布、施行となっていることから、新たに特別資料No.531「オーストラリア　工業化学品法及び規則（第2版）」を発行することとした。

本特別資料は、以下の法規に関して2023年3月時点における修正を含めた訳文を収載している。

オーストラリアにおける工業化学品の導入（輸入又は製造）においては、導入前に導入者がリスク判定／導入カテゴリーの決定を行い、その結果から該当する導入区分を決定し、その要件に従うことが求められる。本法が適用されない「除外される導入」等のほかに、既存化学物質の導入に該当する「収載されている導入」、新規化学物質の導入に該当する「報告される導入」及び導入者の負荷を軽減する「免除される導入」、「審査される導入」、「商業的評価の導入」のほか、国の非常事態に対応する「例外的状況の導入」の6つのカテゴリーに区分される。本特別資料では、それぞれの導入カテゴリーとその要件について解説する。

本資料が、化学物質をオーストラリアに輸出する、又はオーストラリアで製造する企業にとって役立てば幸いである。