特別資料No.543 オーストラリア 工業化学品環境管理(登録簿)法及び規則

2023年12月発行(会員価格19,800:非会員価格49,500)

オーストラリアにおける工業化学品の管理は、工業化学品法(Industrial Chemicals Act)及びその下位規則により規制されている。1990年から30余年にわたって1989年工業化学品(届出・審査)法がNICNAS(National Industrial Chemicals Notification and Assessment Scheme:工業化学品(届出・審査)機構)を所管当局として施行され、その後、NICNASリフォームとして、所管当局をAICIS(Australian Industrial Chemicals Introduction Scheme:オーストラリア工業化学品導入機構)に変更して、2019年工業化学品法が2020年7月1日より完全施行されている。このリフォームの目的は、リスクの高い化学品の導入(製造/輸入)に対する評価に重点を置き、オーストラリア内での人の健康及び環境の保護を確実にするものであった。
今回紹介する工業化学品環境管理(登記簿)法に関連する「環境リスク管理に対する国家基準の法的枠組みの概要」では、NICNASの下で、工業化学品に対する環境ばく露による環境及び人健康への危害を防ぐために推奨事項が作成されてきたが、それらの推奨事項を一貫して実施するメカニズムが欠如していることにより、不確実性、ギャップ、重複、事業コストの増加、及び不適切な環境保護につながっていると指摘し、工業化学品に対する全国的に一貫したリスク管理決定を策定することを勧告。その結果、工業化学品環境管理基準(IChEMS)が作成され、この国家基準を支持する法的枠組みとして、下記に示した一連の工業化学品環境管理(登録簿)法規類の整備につながっている。
・2021年工業化学品環境管理(登録簿)法(IChEMR法)
・2022年工業化学品環境管理(登録簿)規則(IChEMR規則)
・2022年工業化学品環境管理(登録簿)原則(IChEMR原則)
・2022年工業化学品環境管理(登録簿)法律文書(IChEM登録簿)
・2021年工業化学品環境管理(登録簿)料金(関税)法
・2021年工業化学品環境管理(登録簿)料金(物品税)法
・2021年工業化学品環境管理(登録簿)料金(一般)法
これらの法規の所管当局は、気候変動・エネルギー・環境・水資源省であり、工業化学品法(IC法)を所管する保健・高齢者ケア省とは異なる。IChEMR法は、IC法に基づくメカニズムと連携して機能し、重複を避けるように設計されているとも記載されているが、実際の適用はこれからである。
解説は、IC法との関係性にも触れ、IChEMR法、同規則、同原則及びIChEM登録簿を中心に内容を説明する。
JETOCでは、最新のIC法に関して「特別資料No.531:オーストラリア 工業化学品法及び規則(第2版)」を2023年4月に発行しているが、今回の特別資料と併せて活用頂きたい。
本資料が、工業化学品をオーストラリアに輸出又はオーストラリアで製造する企業にとって役立てば幸いである。

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