特別資料No.564 シンガポール 化学物質管理法令(第5版)

2025年5月発行(会員価格15,400:非会員価格38,500)A4版 日本語/英語 188頁

資料内容

 シンガポール政府は1999年4月、有害性物質の輸入、販売、輸送等の管理と、大気、水質、騒音等の公害防止に関する規定を統合するとともに、当局の工場等に対する安全査察の実施、工場にリスクアセスメントを要求する権限等を付け加えて、化学物質による公害防止の管理体制を整備強化する1999年環境汚染管理法を施行した。同法は、シンガポールにおいて化学物質を取り扱う場合に熟知しておくべき基本法となるものであるが、2007年に省エネルギーに関するPartが追加され、名称を1999年環境保護管理法に変更した。シンガポールは国際的な物資流通の中継点であるという国家の性質上、化学物質の輸出入に関して厳しい規制を敷いている訳ではないが、法規付属書にリストされた特定の化学物質の取扱いに関しては、本法の下、ライセンス制度を施行している。

 シンガポール政府は、労働安全衛生に関する規制を強化して労働者の安全を確保するために、2006年職場安全保健法を制定した。本法では、有害性化学物質の取扱いにおける、労働者のばく露からの保護、安全衛生に関する情報の収集・周知と教育等に関して規定された。下位法規である2006年職場安全保健(一般規定)規則に、許容ばく露レベル、警告ラベル、安全性データシート(SDS)等に関する規定が組み入れられている。なお、警告ラベル、SDSに含まれるべき情報は、シンガポール標準等に従うことが規定されている。

 JETOCでは、環境保護管理法における有害性化学物質の輸入、貯蔵及び輸送管理に関する規定、職場安全保健法が規定するSDS制度、許容ばく露レベルについて紹介する特別資料を発行してきた。直近では、2016年1月に第4版を発行している。本書は、その後の環境保護管理法及び職場安全保健法の関連規定の改正を踏まえ発行するものである。特に、規制される物質のリストは近年頻繁に追加/修正されている。また、シンガポールにおけるGHS対応についても解説において簡単に触れたので参考にされたい。 

 本書が、シンガポールへ化学物質を輸出する、又はシンガポールで化学物質を取り扱う事業を行っておられる方々に役立てば幸いである。

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商品番号:10564

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