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第84回基礎講座　世界の新規化学物質届出制度

　世界中で工業化学品に関する法規制が目まぐるしく変化する昨今、新規化学物質を管理するための各国法規やその運用状況も様々に変化しています。言うまでもありませんが、新規化学物質管理は万国共通ではないため、世界各国の新規化学物質管理に関する最新事情を把握し、準備して対応することは、当該国での活動をトラブルなく、タイムリーかつスピーディーに展開するための必須要件です。そこで、上記観点から、世界各国で施行されている（又は、施行されようとしている）新規化学物質の管理制度について、関係する各国法規の特徴、届出条件及び届出免除条件等を要約し、最新情報を交えて解説する、第84回基礎講座『世界の新規化学物質届出制度』を開催致します。

本基礎講座では、新規化学物質管理制度が実施されている／されようとしている主な国／地域（〈内容〉を参照ください）を対象とし、新規化学物質届出制度について概説致します。これらの国・地域における最近の法規制に関する主な動向としては、以下のようなものがあります。

●米国：2024年12月18日に有害物質規制法（TSCA）に基づく製造前届出（PMN）規則等において、PFAS及びPBT物質を少量免除届出、及び低い環境放出/低い人ばく露免除届出の対象から除外。
●EU：REACH改正に向けた議論が進行中。
●オーストラリア：2024年3月15日に2019年工業化学品法の「収載されている導入」に対する記録保持要件の修正等を実施。
●韓国：2024年2月6日に化評法を改正（新化学物質の申告の年間製造／輸入数量を1トン未満までに修正、申告時の提出資料の追加、申告された物質情報の公表に関する修正等）。
●ベトナム：2025年7月25日に新たな化学品法を公布。

　本基礎講座は、化学品管理統括部門の方だけではなく、事業部門や研究開発部門の方、更には、下記説明対象国との化学品の輸出入販売業務に携わる方々のお役に立てる内容となっています。

＜内容＞　
◇北アメリカ　　　米国：TSCA、TSCAに基づく連邦規則
　　　　　　　　　カナダ：CEPA1999、新規化学物質届出規則
◇欧州　　　　　　REACH（英国 GB-REACHを含む）
　　　　　　　　　トルコ：KKDIK
　　　　　　　　　スイス：化学品法（ChemG）及び化学品政令（ChemV）
◇オセアニア　　　オーストラリア：2019年工業化学品法
　　　　　　　　　ニュージーランド：HSNO法
◇アジア　　　　　中国：新化学物質環境管理登記弁法（12号令）
　　　　　　　　　台湾：新化学物質及び既有化学物質資料登録弁法、新化学物質登記管理弁法
　　　　　　　　　韓国：化学物質の登録及び評価等に関する法律、産業安全保健法
　　　　　　　　　フィリピン：共和国法律No.6969
　　　　　　　　　ベトナム：化学品法
　　　　　　　　　日本：化審法及び安衛法（資料のみ）
　　　　　　　　　
◇その他：上記13ヵ国以外では、EAEU、ウクライナ、コロンビア、チリ、ブラジルで化学物質の登録／届出制度が制定されて／されようとしていますが、必要な下位法が制定されていない等の理由から、本セミナーの対象には含めておりません。

セミナー概要

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